定年前だからこそ「好きなこと探し」に取り組もう
牧野を主人公のモデルにしたNHKの2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」の脚本を手掛けた長田育恵は、作家いとうせいこうとの対談の中で、生涯植物に一途に生きた牧野に圧倒されたと語っている。
「牧野さんがうらやましいと思ったんです。(中略)あそこまで何かを好きになれて一途に生きられるって、なんてうらやましいんだろうって(中略)今の時代、私たちはたくさんのコンテンツに出会うことができるけど、何か真剣に一つのことをそこまで好きになれるってこと自体が少なくなっているかもしれないし、飽きたら次に行っちゃうし、それだけ好きなものに出会えるっていうことの幸せに圧倒されました」(いとうせいこう監修『われらの牧野富太郎!』毎日新聞出版)
「好きなこと探し」を若者に任せておく必要はない。定年前だからこそ、真剣に「好きなこと探し」に取り組んでみてはどうだろうか。