写真:劇場,ライブ写真はイメージです Photo:PIXTA

年間1000本以上のお笑いライブを主催するK-PRO。これをゼロから立ち上げたのが代表の児島気奈氏だ。そんな児島氏に、イベントを継続させる要諦などを聞いた。(清談社 沼澤典史)

開催数は年間1000回以上
M-1王者も輩出するK-PROライブ

 西新宿駅から徒歩数分、地下に潜った場所にお笑いの劇場がある。ほぼ毎日、ライブを開催している、この「西新宿ナルゲキ」という劇場を持っているのが、株式会社K-PROだ。その代表の児島気奈氏は、ゼロからK-PROを立ち上げ、主催ライブから錦鯉、ウエストランドなどのM-1グランプリ優勝者を輩出するまでになった。

 今や東京のお笑いシーンで、芸人のみならず多くのファンにも、児島氏とK-PROの名前は知れ渡っている。お笑いライブの革命児として、ここまで成長できた理由はどこにあるのか。

「K-PROは2004年5月に立ち上げました。当時の東京のお笑いライブは、芸人さんが所属している月1回くらいの事務所ライブや吉本(興業)さんの自前の劇場でのライブくらいしかなかったんです。そのなかで、いろんな芸人さんが場数を踏めるようなライブを作りたいと思って、活動してきました。昨年は1300本のライブを行うなど、ここ数年は年間1000本以上のライブを行なっています」(児島氏、以下同)

 K-PROは自社劇場の他に、ライブスペースを借りて行うなどし、あくまでもお笑いに特化したライブの制作をする会社だ。ここまでお笑いに特化し、かつ年間1000本以上のライブを行なっている同業者はいないという。

 事務所の垣根を越えた合同ライブやニッチな企画のライブを開催する同社は、業界内で唯一無二のポジションを確立している。