お子さんの「国語力」が伸びないと悩んでいる親御さんが多いのではないでしょうか? そんななか、「本を読まない子でも”中学受験の国語”は全然大丈夫!」「国語はテクニック! 解き方さえ分かれば合格点は取れる!」など、心強いメッセージを届けてくれる注目の国語講師がいます。『中学受験 となりにカテキョ つきっきり国語』シリーズなどの著書があり、安浪京子先生も絶賛する教育メソッドで、子どもたちの国語力をグングン上昇させてきた金子香代子先生です。本連載では、そんな金子先生に、「中学受験の国語」について、知りたいことを聞いてみました。(構成:書籍オンライン編集部)
小学生の子どもの「国語力」をあげる方法
子どもにとって最も大事なのは、「いろいろな言葉に触れる環境で育つことができるかどうか」です。
つまり、「子どもが多くの言葉に触れる機会を持てる環境」を作るのが親の重要なミッションになります。
改めて考えてみると、私たちって「知らない言葉をすべて辞書で引いた」という記憶はないと思うんですよね。
普段の会話やニュースなどで耳から入ってきたり、本や雑誌などで読んだり目に触れたりすることで自然と蓄積された言葉が多いと思うんです。
だからこそご家庭では、手の届く所に「子ども新聞」があるのが当たり前、「学習まんが」や「図鑑」がその辺に普通に転がっていたりする。読むもの、言葉に触れるものが身近にあるという環境作りの徹底をお願いしたいです。
とにかく自然な形で置かれていることが重要です。なんとなく置いてあって、無意識に子どもが手を伸ばしてしまうような環境がいいでしょう。
もしかしたら、「結構大変だな……」と思われた親御さんがいらっしゃるかもしれません。
しかし、言葉は「環境さえ作ってしまえば言葉は自然と身につく」ものです。国語については、これが最優先だと考えていただけたらと思います。
中学入試では、「最後に語彙力で泣く子」がどうしても出てきます。そうならないためにも、自然に言葉に触れさせて語彙を蓄積させることが大事だと思います。
「読書をしない子」でも中学受験は突破できる!
ちなみに、「本を読まない子」でも中学受験の国語は突破できます。
お子さんが読書をしないということで心配される親御さんが多いのですが、中学受験の国語に関しては、「教材」をしっかり勉強すれば充分合格できます。
中学入試では「1万字を読む力は必要」とされていますが、これはおよそ新聞の1面に相当する文字数です。
さきほどお伝えした「言葉に触れる環境作り」でこのレベルにまで到達していれば、「中学受験の国語」を戦う土台はあると考えてOKです。
あとは講師がしっかりテクニックを教えれば結果はついてきます。
「1万字を読む力」は育むべきですが、「数万字の本を1冊読み切る力」はマストではありません。
お子さんが読書することはもちろんよいことですが、読書体験を重ねることが国語力アップの最短ルートではないという点は意識したほうがいいでしょう。