これらの原則をポリシーとして、お金を使うときは、「その買い物は、本当にわたしを幸せにするのか?」「もっと幸せになれるお金の使い方があるのではないか?」と立ち止まって考えること│それが重要なのだと思います。

お金を使うときの自分軸「つけ麺置き換え法」とは

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「より幸せを感じるものにお金を使おう」というお話をしましたが、いざ買い物をするときになると、判断に迷ってしまうこともあるかと思います。

 そんなときにおすすめの考え方が、「◎◎置き換え法」です。

 先に、「ワンピースvs友だちとのUSJ」というお話をしましたが、その基準をもっと小さく、日常レベルに落とし込むというイメージです。

 突然ですが、わたしは「つけ麺」が大好きです。3食すべて、1週間でも、いや1カ月でも食べ続けられるというレベルで大好きな食べ物です。

 そこでわたしは、「なにかをほしい!」と思ったときには、すべてつけ麺に置き換えて考えるようにしています。例えば、ほしいと思った雑貨が3000円だとして、それを「本当にほしいのか? いま買うべきか?」と吟味する際に、「つけ麺(1杯1000円)だったら3杯食べられるな」と置き換えてみるのです。

 これが「つけ麺置き換え法」です。

「大好きなつけ麺3杯よりも、目の前にある素敵な雑貨1個のほうが価値は高い。それを買ったほうが幸せだ!」と思えたら、迷わず雑貨を購入します。

  逆に、「やっぱりつけ麺3杯のほうがいいな」と思えれば、それをほしいという気持ちをなくせるというわけです。

 この基準はなんでも構いません。スターバックスコーヒーのフラペチーノ®が大好きな人であれば、「フラペチーノ〇杯分だな」と考えればいいでしょうし、本やマンガが大好きな人なら「〇冊分だな」と置き換えればいいでしょう。

 こういった基準をひとつ持っておくと、自分軸やお金の使い方の優先順位がはっきりして、日頃の小さな買い物の場面でも迷ったり悩んだりすることが減っていくはずです。

 節約に取り組む際に、「とにかくお金を使わない」というストイックな考え方だけでは、お金で買える本当に大切な価値や幸せを見失ってしまいかねません。

 お金を使うときは、「無駄な支出はしない」と同時に、「なにに使うなら、価値があるのか」を一緒に考えることが大事だと思います。