間違い【2】:下まで身体を下げるつもりがない

腕立て伏せをする男性Photo:John Fedele//Getty Images

 胸を地面から1センチメートル以内まで下げず、1レップにおけるクライマックス部分をカットしているということになります。レップにおいてこの低く下げるところが、特に難しい部分であるのは想像できるはず。胸を最大限に伸ばすことができるところでもあるのです。

「これは、(最初のミスよりも)非常に悪いことです。なぜなら、レップ中の重要なストレッチ部分で、テンションがかかっている時間を削っているからです」と、サミュエルは指摘します。

間違い【3】:疲れると腰が上がる

腕立て伏せをする男性Photo:MichaelSvoboda//Getty Images

 腕立て伏せを全力で行えば、30~40レップで胸が疲労し始めるでしょう。その疲労と闘うために、うっかり腰を上げ始めるかもしれません(完璧な腕立て伏せの姿勢では、身体はかかとから肩まで一直線になります)。

 こうすることでプッシュする角度が変わって、胸の緊張が少し取れ、体幹の出力が少なくて済むからです。