仕事が一番、投資はその次!
これが長い目でみれば一番有効
田島 バブルの頃は、仕事そっちのけで株価の上り下がりをチェックしている人がいましたからね(笑)
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竹川 携帯やスマホで株価を四六時中チェックしている人もいるようですが、ビジネスパーソンにとって本業はあくまで「仕事」です。きちんとキャリアを積み重ねながら、それほど時間や手間をかけなくても投資を継続できる方法を実践する。長い目でみたら、それが長期的にお金をふやす道だと思います。
田島 たしかに。本業を疎かにせず、それ以外にも投資でお金が増えるというイメージですね。
竹川 そうですね。ただ、若い人の中には投資はお金持ちがやるものだから、自分たちは関係ないと思っている人も少なくありません。たしかに、例えば、株式投資だと1つの会社に投資するのに最低でも数十万円かかるものもあります。けれど、投資信託というツールを使うと、少額からでも投資が始められます。一般に1万円程度から購入できますし、「積み立て」という機能を使えば、月々1000円や500円から始められるものもあります。
田島 へえ〜!1コインからですか。
竹川 例えば、月々3000円で、日本の株式、先進国の株式、新興国の株式というように、世界の株に投資するということができてしまう。これってすごいことだと思いませんか?まとめてどーんと大金を投じてイチかバチかを賭ける…ということでなく、少額で勉強しながら、資産形成をしていくことができるんです。
田島 なるほど。少しずつお金が増えていくって理想ですね。
マイクロソフトでは
女性ながら営業部長に!
竹川 田島さんは『プレイングマネジャーの教科書』に引き続き、『女子社員マネジメントの教科書』も上梓されましたが、人材マネジメントに強かったんですか?そもそもマイクロソフトからの独立するきっかけは何だったのですか?
田島 私の場合、独立したのは実は家庭の事情で。主人が日本とハワイの両方で生活をしたいという願いから、そのためには会社に縛られないほうがいいだろうな、と。そのデュアル生活へのオファーを受けてから2年ほど準備してからやめました。
竹川 2年!結構長くかけましたね。
田島 ずっとWindowsの担当だったので、次の新しいバージョンのwindowsが出るまで見届けたかったんです。その間に少しずつ周囲に根回しをしたりして(笑)。いい辞め方をできるよう頑張りました。
竹川 営業部長って、いくつでなったんですか?
田島 38歳のときです。
竹川 若いですね!
田島 実は、マイクロソフトは社員全体の平均年齢も低いですし、IT業界的にはそんなに若いという感じではないです。私のようなおとなしい人間がなぜ営業部長になったのか……。
竹川 おとなしいかどうかはわかりませんが(笑)
田島 ええ~?(笑) 私は、自分自身はリーダーシップやカリスマ性がないなあと思っているんです。多分、あまりマイクロソフトにいないタイプだったから部長になったんじゃないですかね。
マイクロソフトには、ヴィジョンが明確で、アイデアや意見もしっかりしている人、つまり、自分の仕事にプライドを持って仕事をしている人が多くいたんです。そんな中で「そういう人達をうまくまとめてくれる人」が欲しかったんだと思います。
竹川 猛獣使い的な(笑)
田島 そんな、共に働いた人々のことを猛獣だなんて言えません(笑)
竹川 『プレイングマネジャーの教科書』にはかなり実践的なことが書いてありました。こう伝えた方が部下は動くとか。仕事をしっかりやってきた方が書いた本だな、と。
田島 そう言ってもらえてうれしいです。18年間のサラリーマン時代の経験を通じて、現場で機能した実践的なものを伝えたかったんですね。リアルな話ができるのが自分の強みだと思うので、それで喜んでもらえたならうれしいです!