「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

本業一筋で人生を後悔しないためにすべきこととは?Photo: Adobe Stock

人生の目的が見つかると、後悔しない人生になる

 私はこの2ヵ月の間、家族の看病のために毎日、大学病院に通い続けています。大きな病院の病棟は生と死とが混在する空間ですので、人生について毎日のように深く考えさせられます。

「人はなぜ生きたいのか」「生きて何をしたいのか」「もし余命1年と告げられたら、何をすべきなのか」「どのように生きれば後悔しない人生を送れるのか」

 恥ずかしながら、私の人生の前半の50年は後悔に後悔を重ねた人生でした。高校時代には進路で悩んだ末に好きでもない文系に進んで後悔しました。大学時代には資格試験留年を選んで不合格となり、後悔しました。就活では大手商社を蹴って銀行に就職し、入行後すぐに後悔しました。

 そんな私ですが、50歳のときに銀行を辞められたおかげで、生まれて初めて後悔のループから抜け出すことができました。なぜ後悔しなくなったかというと、自分の「人生の目的」を見つけて、その目的のために生きられるようになったからです。

安定収入を手放さない二刀流という生き方

 人生の目的のために生き始めてからも、もちろん、いろいろな失敗を積み重ねてきました。ところが、それらの失敗はすべて人生の目的に向かうための肥やしになったので、最終的には後悔せずに済んでいます。「人生の目的」を言語化できたおかげで、人生を後悔するという最大のリスクを回避できたわけです。

 人生の目的を言語化すると、大きな副作用が生まれます。それは、今現在の生き方を続けていては、人生の目的に背くことになると気づいてしまうということです。私の場合、「貢献した人が裕福になるべきという価値観の実現」が人生の目的の1つでした。ところが、銀行員としての私が当時やっていた仕事は、それに反することでした。

 とはいえ、会社を辞めるためには家族の理解と同意が必要なので、そのための土台作りが不可欠です。そこで私は、二刀流という生き方に活路を見出しました。サラリーマンという稼ぎ口のほかに、人生の目的に沿った2つ目の稼ぎ口を見つけたのです。サラリーマンとしての安定収入があるので、家族も安心してくれます。2つ目の稼ぎ口のおかげで、後悔しない人生も実現できます。2つ目の稼ぎ口が軌道に乗れば、それを足がかりに独立することも夢ではありません。

後悔だらけの人も、後悔のない人生を手に入れられる

 人生を後悔しないためには、「人生の目的」を言語化することこそが、王道だということです。人生の目的の言語化には、いろいろなやり方があります。私自身もノートや手帳、ふせんやメモ帳など、いろいろな道具を使って試してみました。試行錯誤を続けて気づいたことは、私のようにズボラな人間には、ふせんを使う方法がもっとも簡単で長続きするということでした。

 こうして人生の目的を言語化できれば、あとはそれに見合った2つ目の稼ぎ口を探すだけです。そうすれば、後悔しない人生を送れるようになるし、収入も増やせて一度きりの人生を楽しめます。定年後の年金不足も補えるので安心です。

 人生の目的を言語化することで見つかるのは稼ぎ口だけではありません。人生の目的にしっくり合った趣味や道楽を見つけられるようにもなります。いずれにしても大切なことは、本業一筋という一刀流から脱却して、二刀流にステップアップするということ。そうすれば、今までの人生が後悔だらけだったとしても、人生そのものを後悔することはなくなりますよ。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。