潜在意識の扉を開く
「魔法の悪口ノート」の4つのステップ

 人間の脳は、大脳皮質・大脳辺縁系・脳幹という3つの部分から成り立っています。大脳皮質は「人の脳」とも言われ、五感や運動、言葉や記憶、思考などをつかさどる部分です。大脳辺縁系は、喜怒哀楽などの感情を機能させています。そして、脳幹は、生命維持機能と言われていて、生きていくために「痛みを避ける」ことと「安心領域にとどまる」ことで、私たちが日常生活を安全に生きられるように機能しています。

 とくに脳幹の、「痛みを避ける」という機能は、ネガティブな情報に強く反応するので、危険を回避することに長けていて、常に「痛いことをどうやって避けようか?」「嫌なことを避けるにはどうしたらいいだろうか?」を、本能的に考えています。だから私たちは、自然と放っておいても「こうなったらどうしよう?」「ああなったらどうしよう?」と繰り返し起こってもいない未来のことを心配し、「そうならないために、準備をしておこう」と不安からくる行動を起こしてしまうのです。

 ということは、そのネガティブな思考がだんだんと潜在意識に刷り込まれて「設定(思い込み、固定観念)」を作っているということになります。ネガティブな思考を言語化したのが「悪口」だとすると、潜在意識に一番近い距離に「悪口」があるのです。

 悪口ノートのステップ1は、悪口を書いて感情を吐き出すところから始め、「ネタ(実際に起こった出来事や事実)とガセネタ(本当かどうかわからないこと)に分けます。ここで自分がガセネタで思考を支配されていたことにまず気づけます。すると、脳は「あれ? 痛くない?」と勘違いしていたことにうっすら気づくのです。

 次のステップ2「感情に3回以上ツッコミを入れる」と、さらに溜まっていた感情の解放と自分でもわかっていなかった奥底の気持ちを理解できます。自分が感じているネガティブな感情に「なんで?」「どうして?」とツッコミを繰り返すと、潜在的に感じていた気持ちや考えが浮き出てくるのです。

 さらに、ステップ3では潜在的な考えの中に自分を苦しめている「設定を探して、それを書き換えていく」と、縛られていた心がラクになります。

 そして、最後のステップ4「本当の願いを考える」ことで、自然に心の底から自分の生きたい人生を導き出すことができるのです。

 4つのステップで書くだけで幸せになれる「悪口ノート」のメリットを、ぜひ実感してください。