(1)漠然としていて、パッと答えにくい質問。事前に回答を用意できないため、即応性を見ることができます。

(2)苦手なタイプを聞いて終わりではなく、それにどう向き合うのかまで突っ込んで聞くことで、苦手から回避しないコミュ力を感じ取ることができます。

(3)周りとコミュニケーションがとれている人なら、周りからの自分の評価を把握できているはずです。

(4)周りとコミュニケーションを取ることに関して、ポジティブなのかネガティブなのかが見える質問です。

(5)コミュ力が高い人は、回答が論理的で一貫性があります。回答を深く追及することで、それをあぶり出すことができます。

質問(4)「協調性」を見抜く
「職場の人と意見が対立したら、どうしますか?」

 少数精鋭の中小零細企業に、協調性の乏しいわがままな社員が一人でもいたら、会社組織が崩壊しかねません。協調性を測るのに有効的な質問は、以下です。

【NG!】
「協調性は、ある方ですか?」

【OK!】
(1)「チームワークを発揮して成果を出した経験があれば、教えてください」
(2)「職場の人と意見が対立したら、どうしますか?」
(3)「余裕がない状態で、職場の仲間から支援を求められたら、どうしますか?」
(4)「仕事をする上で、大切にすべきことは何ですか?」
(5)「これまでにチームで成し遂げた経験と、その中でのあなたの役割について教えてください」

(1)(5)やはりこうした経験が乏しいと、会社組織に入ってもどうふるまえば良いかすらわからず、協調性に欠ける可能性があります。
(2)対立を解消した経験があれば、それに基づいて回答するはず。その解消法から協調性の有無を判断できます。
(3)「もちろん、支援します」と回答したら、「余裕がないのに?」と追及して、本当にそこまで対応する気持ちがあるのか、本音を引き出します。
(4)あえて漠然とした質問をすることで、ここで「個人>組織」という旨を感じ取れたなら、協調性に乏しい可能性があると見ます。

 こうしたストーリーを語ってもらえば、協調性の有無を測る材料を複数、収集することができます。