「前科者限定の座談会」に記者が潜入!暴行や強姦を「再犯したくない」参加者の悩みとは?パソコンの前で参加者に話しかける前科者座談会の主催者、湯浅静香さん(2024年6月4日、弁護士ドットコムニュース撮影)
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

 参加できるのは罪を犯したことがある「前科者」のみ。職場や家庭では理解されない不安や悩みを語り合い、“先輩”に教えを乞う。そんな集まりがあると聞いて特別にまぜてもらった。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)

罪名や服役経験を自己紹介

「住居侵入と強姦でトータル15年です」

「窃盗、詐欺などで2年10カ月です」

「子どもへの暴行で捕まって執行猶予が付きました」

 6月4日午後7時過ぎ、オンラインでつながった約10人の男女が自己紹介を始めた。

 最初に語られたのは、過去に犯した事件の罪名と服役期間、服役回数、出所してからどのくらいの日数が経ったか。

 中には「罪名は控えさせてください」と話す人も。

 参加者はお互いをニックネームで呼び合い、画面に顔を映し出さなくてもよいことになっている。

「前科者限定の座談会」に記者が潜入!暴行や強姦を「再犯したくない」参加者の悩みとは?前科者座談会の様子(2024年5月19日、zoom画面のスクリーンショット)