夏になると気になる“ニオイ”。中でも頭皮は体の中で一番皮脂が多く、それがニオイの元となるという。つまり、一番臭くなる可能性を秘めているのだ。毎日の習慣で軽減させる方法を、専門医が詳しく解説する。(取材・文/コスメライター 山下ともこ)
自分はニオってる?
セルフチェックで確認しよう
ニオイは自分ではなかなか気が付かないものだ。「セルフチェックしてみましょう」と言うのは、男性頭皮のスペシャリストであるDクリニック東京の院長小山医師。自分の頭皮のニオイを簡単に知ることができるチェック方法を聞いた。
「まずは、ご自身の指で皮脂の分泌が多い頭頂部や前頭部を触ってニオイを嗅いでみてください。このとき、ニオイがついてない清潔な指でチェックするように注意しましょう。他には、枕のニオイを嗅いでみる、ドライヤーの温風を後頭部から吹きかけてニオイを確認するなども試してみてください」
セルフチェックでニオイを感じなかった人も、安心するのはまだ早い。それは自分のニオイに慣れてしまっている可能性があるからだ。たとえニオイを感じなかったとしても、頭や顔の脂が気になるという人は注意が必要だ。
「基本的に女性に比べて男性の方が皮脂量が多いので、男性の方が頭もクサくなりやすいです。男性の頭皮の皮脂は、夏で比較すると女性の約1.4倍というデータがあります」