また、就業希望年齢として、全体の約2割が「働けるうちはいつまでも」と回答しており、約6割が65歳を超えて就業することを希望しています。

 このような環境の変化に対応し、自分のキャリアを見据えて、何歳になっても働ける準備をしておくことが大切です。最近ではリスキリング(学び直し)の必要性も多く言われています。自分のキャリアを振り返って、磨く準備を始めましょう。

 年代によってキャリアに対する悩みや不安の要素は違いますが、それぞれの年代で自分に投資できる時間とお金が変わります。自分自身のキャリアを見据えたときに、不安な要素は何かを見極めることが大切です。早めに準備をスタートすることで少しでも不安が少なくなるのではないでしょうか。

「何歳になっても働ける準備」そのポイントとは

 準備をするにあたってはいくつかのポイントがありますので、ここでご紹介します。

■自己棚卸しによる強みと弱みの分析

 自分自身の得意なこと、不得意なこと、やりたいこと、やりたくないことを分析します。

■知識とスキルの向上

 学び直しの機会を自分から作ります。興味のあることや、自分のキャリアを活かせそうなこと、不足しているスキルを補う学びなどです。学び直しと言っても、今は学校に通わなくても、eラーニングや動画コンテンツなど自宅で学べる環境が整っています。興味のあることから一つでもスタートしてみましょう。

■社外の人との交流の機会を作る

 情報を得るためにも、普段接することの少ない異業種の業界人や、社外のさまざまな年代の人と交流してみましょう。情報を得ることができ、気づきが与えられます。

 オンラインコミュニティに入るのもお勧めです。オンラインコミュニティといっても、ときおりオフ会もありますので、そのような機会に出かけてみて交流をしてみましょう。情報交換するだけでも大きなヒントを得られると思います。