瀬戸内寂聴が「アンテナはバリ3じゃなくちゃダメ」と力説した本当の理由

愛のWi-Fi環境を整えて
幸せを循環させる

「愛は雷のように落ちてくるの。でも電波のアンテナが立ってなければ落ちてこないのよ。“バリ3（ばりさん）”じゃなくちゃダメよ」

　生前、瀬戸内寂聴さんに初めてお目にかかったとき、そのように話しかけられました。

　携帯電話で電波の受信状態が最強なときは、画面の左上に電波を示す棒の形が3本立っていて、そのことを“バリ3”と呼んでいました。

　私は、電波のマークのごとく、感じて受け取る力、キャッチアップする力を持つということが、幸せに生きる秘訣なのではないかと思っています。

　Wi-Fi（無線LAN）接続しているときには、扇型のマークがでますよね。自分の中で扇が開くようなイメージを持って、愛の受け取りポートをしっかり開いてください。受信レベルを常に高めておくことが大切です。

　愛のアンテナを立てるには、愛に意識をフォーカスし、「受け取ろう」「感じ取ろう」という意思と意識を持つことです。忙しさや気ぜわしさで、愛の受信レベルが低下しないように気をつけましょう。

　もちろん、受け取るだけではありません。あなた自身がWi-Fi並みになにかを放っていることを身体で感じてください。

　家族、社員、友達、取引先、ご近所の方やよく行くお店の人、タクシーの運転手さん……。人生は、出逢うべくして出逢う方とのご縁で成り立っています。愛のWi-Fi環境を整え、感謝の念を持って、できる限り多くの愛を受け取ること、そして自分からもできる限り多くの愛を送ることが、人生を幸せに生きる秘訣です。

　愛は循環するもの。送り出した分だけ戻ってきます。幸せも同じです。誰もが、幸せの循環の一端を担っています。世界の“幸循環”の一員であると自覚し、幸せを送り出そうと意識することが大切です。

　職場、学校、サークル、地域……。周りの人と共存共栄している世界の中で、“幸循環”の一員になることを心がければ、それだけで心が豊かになります。

　一番身近にあるコミュニティーは家族です。

　あなたが健康で、日々楽しく過ごしながら歳を重ねていくことは、ご両親にとって間違いなく、とても幸せなことです。それだけで、あなたは、ご両親に幸せを送り出すことができています。家族という世界の中で、“幸循環”を呼び起こしているのです。