私が総監督を務める実業団チアダンスチーム「Bears Ray」でも同じです。米国で行われた世界大会「WORLDS」の大舞台では、選手たちにも不安や緊張がありましたが、私は彼女たちと四六時中一緒にいて、励ましたり、勇気づけたりすることはできません。
そこで、私が彼女たちに投げかけたのが、この「どんなに離れていても心はいつもピタッとそばにいるよ」という言葉でした。「総監督はどんなときも見守ってくれている」と感じることで、安心やエネルギーを感じてくれたのかもしれません。本番では見事な演技を披露し、世界第3位を勝ち取ってくれました。
あなたの存在そのものが
必ず誰かの支えになる
私はハグ魔で、握手魔です。会社から100メートルほどのコンビニへ行くだけでも、すれ違う社員みんなに声をかけたり、握手をしたり、時にはハグをしたり。スキンシップで愛を伝えるというだけではなくて、握手をして触れ合うと、その人の心の声が聴こえる、心の絵が見える。言葉にしなくても心の温度を感じる……そんな気がしています。
手を握って「あれ、少し元気がないね」「どうしたの?」と声をかけると「どうして分かったんですか?」とびっくりされることがあります。そんなときはぎゅっと手を握ったり、優しく背中をさすって声をかけたり、そばにいてぬくもりを伝えます。
あなたの手は、他の誰かを温めることができます。他の誰かを勇気づけることができます。他の誰かを励ますことができます。
あなたの存在そのものが、誰かの支えになります。気の利いた言葉を探さなくてもいいのです。あなたから、そばに寄り添い、手を差し伸べてあげましょう。それだけで心が通じ、救われたり、癒やしになったりするはずです。
あなたの笑顔で、誰かが笑顔になれる。
あなたの愛で、誰かが幸せになれる。
あなたのぬくもりで、誰かの心が温かくなります。
あなたがあなたであるだけで、必ず誰かの役に立っているのです。