そんな外見から、「この人は野外スポーツが好きなんだろう」と推測し、「なにかスポーツをされているんですか?」と質問します。
相手からは「ゴルフが趣味なんです。休日は必ずといっていいほど、ゴルフに行っています」と返ってきます。
この人はゴルフ好き、と察しがついたら、「プロゴルファーではだれが好きですか?」「どこのメーカーのクラブを使っているんですか?」など、ゴルフにまつわる質問をするのです。すると、相手は夢中になって楽しく話をつづけるでしょう。
このように、相手の気分が乗って、心をオープンにして、どんどん話せるような状況に誘導するのです。自分が好きなことを話題に出した相手にも、もちろんいい印象を抱きます。
そこに「いい出会い」が生まれます。
相手が苦手な話題は避ける
「上手に質問する」ことは大切ですが、注意点もあります。
それは、相手が心を閉じるような質問は避けることです。
人は、劣等感を抱いたときや、話したくないことを質問されたとき、心を閉じてしまいます。まともに返答をせず、質問をしてきた相手にも悪い印象を抱くでしょう。その出会いは、きっと台無しになるに違いありません。
ただ、難しいのは、相手がどのようなことに劣等感をもっているか、どういうことを話題にしてほしくないかは、自分にはわからない、というところです。
ですから、ついうっかり「話題にしてはいけないこと」に触れてしまうこともあります。大切なことは、相手の表情の変化に注意しておくことでしょう。
たとえば、「どこの大学を出たのですか?」とたずねたら、相手がイヤな顔をしたとします。