新NISA投信「月1万円×20年」で一番儲かったのは?【S&P500全世界株式NASDAQ100インド株等16本】2024春最新上原秀信さん(うえはら・ひでのぶ)/SBI証券執行役員常務、投資信託部長。日本興業銀行(当時)、ニッセイアセットマネジメント等を経て現職(撮影/写真映像部・上田泰世)

 販売会社の話も聞こう。SBI証券執行役員常務、投資信託部長の上原秀信さんは語る。

「インド株は新NISAのキーワードの一つといえそうです。全世界株式やS&P500ほどではないですが、当社の売れ筋ランキングにも毎週必ずといっていいほど入っています」

日経平均44%も上

 前述の「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」はSBI証券専売だが、23年9月の設定から8カ月で560億円突破。1社販売で、この金額とスピード感は優秀か。

 インド株より順位は下だが日本株も健闘している。興味深いのは「日経平均」と「TOPIX」(東証株価指数)を比べると、20年で日経平均のほうが44%も上である点。直近で日経平均が急上昇したことも差がついた理由の一つだろう。

「今回の試算では日経平均のほうが上でしたが、純資産総額ではTOPIXのほうが大きいです。225銘柄入りの日経平均より約2千銘柄入りのTOPIX。積み立てをしている人も多く、分散効果を重視しているようです」(野尻さん)

(経済ジャーナリスト/向井翔太、編集部/中島晶子)

AERA 2024年6月24日号

AERA dot.より転載