ディズニー、クルーズ事業で好機到来Photo:Joe Raedle/gettyimages

 新しいクルーズ船は一夜にして完成するものではない。ディズニーにとってはこれが絶好のタイミングとなる。

 米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーはクルーズ船事業を30年近く続けているが、業界での存在感は小さい。ディズニーが運航する5隻を合計した乗客定員数は米クルーズ船最大手カーニバルの5%ほどに過ぎない。だが、ディズニーは今後1年半の間に新たに3隻を就航させる。この中には、20万8000総トンの「ディズニー・アドベンチャー」が含まれており、ディズニーはクルーズ業界で導入が相次ぐ超大型船市場に参入することになる。バーンスタインのアナリスト、ローラン・ユン氏は、3隻の新造船投入によってディズニーのクルーズ事業の輸送能力は来年末までに2倍以上になるとみている。