「働き方の価値観がそこで変わりました。定時に帰るためには、どうすればよいかを考えるようになりました。よっぽどの仕事上のトラブルを除いて、帰宅直前に業務の依頼をせず、早めに依頼をするようになりました。十分な仕事の時間を考えて仕事を振っていくのが大事だと思います」
その上で、職場の雰囲気についてもこう指摘した。
「帰りやすい雰囲気作りも重要だと思いました。上の年代の人もいましたが、わいわいとしながら早く帰りたい人は早く帰れるという雰囲気を上司が作っていました」
ただし、仕事量と要員のバランスが保たれていないと定時帰りは難しいとくぎを刺す。働き方の価値観を変えるような出来事は日常的には起きにくいが、定時帰りを習慣化させる仕事の進め方や、上司による職場の雰囲気作りは、定時帰りを進めるヒントになるだろう。