『ワンピース』のルフィと『キングダム』の信に学ぶ「仕事ができる人」になる鉄則映画「キングダム 大将軍の帰還」の前夜祭イベントに出席した(左から)真壁刀義、三浦貴大、岡山天音、山﨑賢人、清野菜名、濱津隆之、田中美央(東京・歌舞伎町、2024年07月11日撮影) Photo:SANKEI

ルフィや信が一緒に旅をする仲間は
誰でも良かったわけではない

 ルフィも信も、自分のビジョンを実現するために、「どうやるか」ではなく、それ以上に「誰とやるか」を重視していました。そして、自分が得意ではないことは、それを「好き」で「得意」とする他の人に任せています。

 例えば『ONE PIECE』では、ルフィは自分で料理を作ったらきっとおいしくないことが分かっているので、料理人のサンジに任せています。『キングダム』では、信は自分の部隊「飛信隊」の戦略の立案を、軍師の河了貂(かりょうてん)に任せています。これにより、自分で何もかもやるよりも、はるかに良い成果を出しているのです。

 これは、仕事にも当てはまります。私の昔の話ですが、自社のウェブサイトを設ける際、何とか自力で作ろうとしたことがあります。しかし、なかなかうまくできずに先延ばししてしまい、結局は未完成のまま終わってしまいました。

 たとえこのやり方でウェブサイトが完成したとしても、結果としてコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスが非常に低いアウトプットになっていたでしょう。

「良いウェブサイトを効率良く作るには、誰がやるのが最適か」を考えた場合、プロのウェブデザイナーに外注する、社内のデザイナーに依頼する、ウェブサイトを作るのが得意な同僚や友人に相談するなど、いくつかの選択肢があると思います。それらを踏まえて「誰が自分に代わってこの目標を達成できるか?」を考えることが、作業の効率化と良い結果を得ることにつながるのです。