ひとり暮らしの生活費は割高になりがち
では、日々の生活費はどう違うのでしょうか。
結婚してひとり暮らしから2人暮らしになったときに、まず増えるのが家賃です。ワンルームに2人で住むことができないというわけではないでしょうが、たいていは心機一転の意味も込めて、もっと広い部屋へと引っ越しをすることでしょう。
しかし、部屋数が2倍になったからといって家賃が2倍になることはありません。
リーウェイズ株式会社の不動産評価レポートによれば、駅からの距離や築年数をほぼそろえた場合、東京都内で20平米の部屋を借りる場合の平均家賃は7万8800円で、40平米の部屋の場合は12万8800円です。もしいままでの2倍の家賃を支払うのであれば、2.5倍の広さの部屋を借りることができるとの試算もあります。
トイレや風呂や玄関の広さはどの部屋でもたいして変わらないので、有効に使えるスペースはさらに広くなるでしょう。
次に、広くなった分、水道光熱費も増えることになりますが、こちらは2人分かかっていた基本料金が1つになって、部屋の明かりやテレビ、調理やお風呂にかかる水道ガス代が共同になることを考えれば、さらに効率的になります。住居だけで考えるのであれば、ひとり暮らしは最もコスパが悪く、大勢で暮らせば暮らすほど共同で使える部分が増えて、パフォーマンスが上がっていきます。
食事については、外食をしているのであれば単純に2倍になりますが、自炊して2人分を作るのであれば、別々に自炊するよりも効率が良くなります。結婚をしたら外食が減って、お金も貯まるようになったし、健康的になったという話もよく耳にします。
交通費も、電車を使っていれば2人分で2倍ですが、車を使うのであればひとりを運んでも2人を運んでもかかる費用は変わりません。このように結婚して人数が2倍になることでスケールメリットを効かせられるようになる場面が増えてきます。