GMARCHグループは「キャンパス」によって違いが顕著

 けっこうバリエーション豊かだが、注意点を指摘しておく。

 各大学の学部ごとのキャンパス事情はよく確認しておこう。明治、青学、法政の理工学部は郊外にキャンパスがある。中央は逆に文系のほとんどが郊外の多摩キャンパスで、法・理工が都心のど真ん中にある。芝浦工大の2キャンパスはどちらも都市部。その中で、全学部が同じキャンパス内にある学習院の存在は貴重だ。

 また、GMARCHグループの中では明治と芝浦工大が「学年割れ」のある大学だ。ただ、明治の和泉・駿河台両キャンパスは、どちらも都心に近く、デメリットはあまりない。

 中央大学はずいぶん前から都心回帰が話題に上ってきたが、いざ動き始めたかと思ったら移転が決まったのは法学部のみ。それほど大きな恩恵を受けることにはならなそうだ。

 コロナ禍を経て、大学の変容が迫られる中、各大学は打開策を模索している。今後、施設の充実度や教育体制の拡充、きめ細やかな就活支援などに関して、積極的な取り組みができるかどうかによって、しのぎを削るGMARCHグループでの評価の違いも顕著になっていくだろう。