前述したように、男性は意外に肌が乾燥していたり、気付かないうちに肌荒れしたりという場合も多い。しかし男性向けコスメには「敏感肌用」を銘打った商品が女性向けほど多くはないし、それなりのブランドのものになるとお値段が張ってしまう。
無印良品の化粧水は、普段別のブランドの化粧水を使っている女性が「たくさん化粧水をつけたいときに使う」「顔だけでなく全身に使うことがある」というように、予備的に購入してもそこまで財布が痛まない価格帯である。(※エイジングケア薬用美白化粧水など比較的高価なラインもあるが、それでも400ml、2990円など)。
無印の店舗はなぜ少ない?
オンラインストアの「使い勝手」
また、無印良品の国内店舗数は597店(カフェ併設店なども含む)であり、イメージよりも少ない。これは売り場面積の広い大型店舗にこだわっているからと推測されるが、普段の移動範囲内に無印良品の店舗がない人や、広い売り場の中で迷いたくないと尻込みする人もいるだろう。
その需要に応えてか、無印良品はオンラインストアにも力を入れている。スキンケア売り場を歩きたくない人は、オンラインで購入しても良いかもしれない。
ちなみに、今年に入って「敏感肌用シリーズ」が刷新された際、新しくなった商品名のフォント(商品に直接印字されている)が一部で話題になった。「無印良品 フォント」などで検索すると当時の反応がわかるが、違和感を覚えた人も多いようだ。以前の方が好きだったという声も多く見える。
ただ、デザインの刷新にはこういった反応がつきものであり、裏を返せばそれだけこれまでの商品に愛着がある人が多かった事実を示すものでもある。筆者も最初に見た際には違和感があったが、使っているうちにすっかり慣れてしまった。新しいデザインも次第に受け入れられていくだろう。