「上司と同じ意見」を定期的に言い続けよう

 では、どうするのかというと簡単で「石丸氏系上司が今まで放っていた意見をさも自分の意見のように言う」だけです。

 例えば、「石丸氏系上司」が「今のうちの会社はA事業が課題だ~」みたいなことをあなた以外に向かって話していたとしましょう。それをそのままメモしておいてください。そして、1ヵ月後くらいに上司に向かって「最近うちの会社のA事業が課題だと僕は思うんです。」と発言するのです。この工程を定期的に繰り返します。そうすると、石丸氏系上司は「俺と同じ目線で物事が見えている優秀なやつ」として、あなたを認知するようになります。

 また、「石丸氏系上司」は、一度仲間に入れさえすれば、他の部署やお客さんに対しても「石丸構文」を駆使して戦ってくれるので、あなた自身が何か通したい案件や企画があった時にとても重宝する存在になります。戦闘力が高いですからね。

 単純に気に入られるだけでなく、その後に武器としても活用することが出来れば、もしあなたが石丸氏系上司に仕えることになってしまってもむしろサラリーマン人生におけるコスパを高めることにつなげられるでしょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者による書き下ろし原稿です)