日本人学生のおもてなしに感動!
滞在中は「ししとう」ざんまい

「これから花火大会でもあるのかな」と想像しながら、夜10時ごろ、河川敷に到着すると、日本人の同級生が持ってきてくれたのは、山ほどの手持ち花火。つまり、彼は私たちクラスメートだけのスペシャル花火大会を用意してくれたのです。

 皆で輪になって、一人ひとりが自分の花火に火をつけて……それは何とも言えず素敵な瞬間でした。消えゆく花火を眺めながら、「ハーバードに入学して、もう1年目が終わってしまった。この夏からはクラスメートともバラバラになるんだな」と思うと、何だか少し感傷的な気持ちになってしまいました。

 日本の花火も、京都の夜景も本当に美しかった。そして、クラスメートのためにこんなイベントを即興で企画してくれた日本人の同級生のホスピタリティーに感動するばかりでした。こんな体験は二度とできないと思ったので、写真もたくさん撮りました。この夜の写真は、この旅行でいちばんの思い出になりました。

花火この旅いちばんの記念ショット(左から3人目がコートニー・モンゴメリー氏)=2024年5月24日、京都市 写真提供:コートニー・モンゴメリー

 滞在中は日本食をたくさん食べましたが、特に気に入ったのが日本の「ししとう」です。ししとうは、何年か前にアメリカで食べて以来、気に入っている野菜なのですが、日本のししとうはアメリカのものよりも圧倒的においしかったです。風味も辛味も最高! この機を逃してはならないとばかりに、滞在中、とにかくたくさん食べました。
※実際にモンゴメリーさんが食べたのは「ししとう」と「万願寺とうがらし」

 いちばん大量に食べたのは、5月23日の京都での夕食でしょうか。その日は早朝に京都から広島に向かい、終日、広島を観光して京都に戻ってくるスケジュールだったので、夜にはクタクタになっていました。そこで私が無性に食べたくなったのが、ししとう! お店に着くやいなや、「ししとうをできるだけ山盛りで」と頼み、全部、一人で食べてしまいました。

 日本に滞在中はメニューの写真の中にししとうを見つけると、必ず注文するようにしていました。ししとう串、ししとう焼、ししとうの天ぷら……ありとあらゆるししとう料理を食べました。「アメリカに帰ったら、こんなおいしいししとうは二度と食べられない」と思うと、ついつい夢中になって食べてしまいました。

ししとう京都市内の居酒屋では「万願寺とうがらし」を堪能した=2024年5月22日、京都市中京区 写真提供:コートニー・モンゴメリー