「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

渋沢栄一に学ぶ資産形成術Photo: Adobe Stock

収入が増えないのに支出が増える根本原因

 渋沢栄一の一万円札が出回り始めました。「日本資本主義の父」といわれていますが、渋沢自身は資本主義ではなく「合本主義」と表現していました。資本主義には、資本家しか豊かにならないという欠点があったからです。

 それゆえ、すべての人と社会全体が豊かになる「合本主義」を日本に定着させようとして、一度はそれに成功しました。「売り手よし、買い手よし、世間よし」という三方よしの土壌が日本にあったことも、効いたようです。

 ところが戦後、GHQによる占領と日航ジャンボ機墜落事件を経て、日本はアメリカの言いなりにならざるをえなくなり、大資本家が私達から搾取する欧米型の略奪資本主義に覆われてしまいました。

 収入が増えないのに税金などの負担ばかり増え続ける社会に、理不尽さを感じている人も多いと思いますが、根本原因は略奪資本主義にあったのです。

適度に儲けられるように、お金の本質を知っておこう

 一度定着した社会構造は、一朝一夕で変わるものではありません。でも、渋沢栄一紙幣の登場をきっかけに、合本主義という日本人らしい資本主義を取り戻せるかもしれません。そうなれば、大資本家だけではなく、私たち庶民も適度に儲けられるようになります。

 その際、基礎の基礎として、お金の本質を知っておくことが大切になります。

 お金の本質とは何か?

 ズバリ、「感謝の気持ち」です。「感謝の気持ち」を数値化して見える化したものが、お金だということです。お金の本質が「感謝の気持ち」だと気づくだけで、無駄遣いがなくなる上に、適度に儲けられるようになります。

 なぜ無駄遣いがなくなるかというと、感謝できないモノやサービスに対しては、お金を使わなくなるからです。

 なぜ適度に儲けられるかというと、お客様が感謝の気持ちを感じてくださるモノやサービスを提供しようという発想になるからです。

渋沢栄一を見るたびに「お金とは感謝の気持ち!」とつぶやこう

 いずれ、すべての日本人が「お金とは感謝の気持ち」だと気づいて行動できるようになれば、相手や社会が感謝するような行動が当たり前になるので、搾取や略奪が減って、社会全体が豊かになります。渋沢栄一が理想として思い描いた合本主義社会の再来です。

「そんなのは理想論だ!」と思われるかもしれません。確かに、何十年も何百年もかかるかもしれません。

 でも、自分と家族だけでも「お金とは感謝の気持ち」だと意識しながら行動できれば、まずは自分たちから裕福になることは可能です。現実に、私も含めて、実践者は続々と裕福になっています。

 その際、無駄遣いを減らすメソッドとして「ざっくり見える家計術」がお役に立てるかもしれません。

 また、適度に儲けられるメソッドとして「稼ぎ口二刀流」や「妻社長メソッド」がお役に立てると思います。なぜなら、いずれのメソッドも、「お金とは感謝の気持ち」という前提で組み立てられているからです。

 せっかく渋沢栄一がお手許に届き始めたのですから、今が始めどきです。一万円札に描かれた渋沢栄一を見ながら「お金とは感謝の気持ち!」とつぶやくことから始めてみてはいかがでしょうか。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。