同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

【一石三鳥】売上・品質・チーム力が同時に上がる「顧客評価の法則」とは?Photo: Adobe Stock

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い

 今回紹介するのは、「顧客評価の法則」である。

【貧す人】顧客からの評価が良ければ、打ち上げしよう
【稼ぐ人】顧客からの評価をもとに、戦略を実行しよう

 今、あなたの会社では、顧客からの評価制度があるだろうか?

 もしなければ、今すぐ導入すべきだ。

 これからの時代、会社内で顧客からの評価をうまく使いこなすと、大きな富を生むからだ。

 評価の使い方のコツは3つある。

 1つ目は、販促の際、購入を後押しするときのお客様の声として、
 2つ目は、商品品質を上げていく際のフィードバックとして、
 3つ目は、会社全体のチーム力を引き上げていくときの戦略的指標として活用する。

【一石三鳥】の効果はなぜ生まれるのか?

 このように、顧客からの評価をうまく使うと、売上、品質、チーム力の3つが同時に上がる。

 まさに一石三鳥の絶大な効果を発揮する。
 なかでも、これから最も重要になるのが3つ目だ。

 これからの時代、ビジネスがもたらす価値は「チーム力」によって決まると断言してもいい。
 チーム力がない会社では、運営上、様々な領域でズレが生じるが、これは致命的。

 ネット上のバナー広告のデザインと、クリック後の購入サイトのデザインの印象が違うだけでも、購入率がガクッと落ちてしまう。

 広告に限らず、自社サイトで少しでも顧客がズレを感じると、すぐに離脱してしまうのだ。

 しかしこのズレを払拭し、サイト内で一貫性を保つのは容易ではない。

あなたは「シンプルな指標」に集中できるか?

 今の時代、会社の利害関係者(ステークホルダー)があまりにも多様だからだ。社内には、正社員、契約社員、派遣社員、フリーランスなどがいて、社外にも、代理店、販売店、アフィリエイターなどがいる。

 社内で一貫性を保つには、異なる立場の人たちをうまくまとめ上げる強力なリーダーシップが必要で、そのためには、常に顧客からの評価の改善を目標としなければならない。

【貧す人】は、顧客からの評価に星の数だけを見て、一喜一憂する。
【稼ぐ人】は、「顧客からの評価は、今月どうだった?」とまわりの人たちに尋ね、社内すべての関係者を巻き込みながら戦略を実行する。

 会社を継続的に成長させる最善策は、顧客から目をそらさないようにするというシンプルな指標に集中することなのだ。

(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)