金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。忙しく暮らしていると、気が付けば「紙」が、たまっていませんか?「紙」はとりあえず取っておくと、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。実は、人生により大きな影響を与えるのは「モノ」よりも「紙」の片づけなのです。「紙」に特化した片づけ方法を紹介し話題を呼んでいる、片づけアドバイザー・石阪京子先生の著書「人生が変わる 紙片づけ!」から、「紙片づけ」の極意を抜粋して、ご紹介します。
紙で残しておきたい写真No1は「自分が若い頃の美しい写真」
写真は、データ化すればいつでもスマホで見ることができる時代ですが、私より先輩方の片づけレッスンに伺って気づいたことがあります。
それは、若い頃の美しいお写真を、皆さんから見せていただくことです。
素敵な水着姿でポーズをとっておられる写真や、女優さんのようにスポーツカーの前で撮られたブロマイドのような素敵な写真。旦那様との新婚旅行が美男美女の映画スターのようで、びっくりしたこともありました。そんな経験から、私は、「自分が若い時代のナイスショットの写真は、人生の後半は宝物になりそうだから取っておこう」と思うようになりました。
まだ私が、その年齢に達しておらず知らない世界ですが、このエピソードは書類講座でもお伝えして、「自分が若くきれいだった時の写真数枚は、紙で持っておくほうがよさそう」と、若いみなさんにいつもお伝えしています。
また、写真はアルバムに綴じなければいけないと思っておられる方が多いのですが、そうではありません。膨大に溜まった写真の箱を見ると、もう無理とあきらめてしまいそうになりますよね。けれど大丈夫! 簡単な方法がありますよ。
まず、バラバラの写真をテーブルなどに広げて、ご家族と一緒にナイスショットだけをピックアップします。ピンボケ写真や同じような写真は一枚だけ残して、処分。
こうして厳選したら、次に、ファイルボックスを人別に用意します。
例えば、A子ちゃんのファイルボックスの中には、「未就園」「幼稚園」「小学校」という持ち出しフォルダーを作って時期で分けます。もしお稽古事をしているなら「ピアノ」「スイミング」という見出しをつけます。兄弟や家族で写っている写真は「兄弟」「家族」というファイルボックスを作るのもいいでしょう。
写真は何のために取っておくかというと、思い出を振り返るためです。
アルバムに貼らなくてもその時代の写真を検索できて、見ることができればよいのです。すぐ取り出せれば、例えばお子さんが結婚式などで、お互いに3歳の頃の写真を使おうとなった時にも、探すのは簡単ですよね。
かさばるアルバム類は、プロに依頼してUSB1本に
古いアルバムの写真は、業者さんに依頼すると、きれいにデータ化してもらえます。
おすすめは、「節目写真館」というところです。卒業アルバムのように製本されたアルバムや、バラバラの写真も、送るだけでデジタル化してくれます。自分で1枚1枚スキャンするのもいいですが、きれいな画質で保存したいのであればプロに任せるのが一番。生徒さんが何名か利用されていますが、とても対応が丁寧だとおっしゃっていました。
ある生徒さんは、1000枚以上の写真がUSB1本になり、クローゼットが丸々空いたそう。お金を出せば、スペースはさくっと空けられる時代です。
*本記事は、石阪京子著「人生が変わる 紙片づけ!」の中から、抜粋・編集したものです。