金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。忙しく暮らしていると、気が付けば「紙」が、たまっていませんか?「紙」はとりあえず取っておくと、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。実は、人生により大きな影響を与えるのは「モノ」よりも「紙」の片づけなのです。「紙」に特化した片づけ方法を紹介し話題を呼んでいる、片づけアドバイザー・石阪京子先生の著書「人生が変わる 紙片づけ!」から、「紙片づけ」の極意を抜粋して、ご紹介します。
あえて紙のまま残したほうがいいものとは?
『人生が変わる 紙片づけ!』では、紙の情報は、グーグルキープやエバーノートに入れるなどして、できるだけデータ化することをおすすめしていますが、実は、あえて紙のまま残したほうがいいものもあります。
それが次の5つ。
①財産に関する重要な情報
②自動車保険以外の保険証券
③緊急連絡先
④スマホに不慣れな人と共有したい情報
⑤健康診断の結果(持病がある方)
ひとつずつ説明していきましょう。
財産に関する重要な情報は、データ化するだけではなく、紙も活用するのがおすすめです。例えば、財産の保有状況や銀行のパスワードなど、自分に万一のことがあった時に、知らないと家族が困るであろう情報です。ただし、泥棒に持っていかれると大変なので、秘密の場所に隠して、ありかを伝えておくか、離れて暮らす家族がいる場合は、その紙を渡しておきましょう。
保険証券も、先ほどお伝えしたように、自動車保険のように確実に加入していることが明らかなもの以外は、紙があるとよいです。データにすると存在を忘れやすくなり、「入ってたかな? 前にやめたんだっけ?」とわからなくなるからです。
緊急連絡先は、スマホが開けなくなった時のためです。学校の電話番号や塾の番号などを集めて、例えば「災害」というチームを作ってまとめておくといいですね。
お子さんやお年寄りなど、スマホを使い慣れていない方と共有したい情報は、紙で残したほうが便利。例えば、ある生徒さんは「冬の服装について」という学校からのお便りは壁に貼り、お子さんに自分で支度させていました。
健康診断の結果は、持病のある方は紙で並べて比較したり、次の病院へ持って行きたいということがあるようです。誰かに見てもらいたい時は、いちいちプリントアウトするのは面倒なので、紙で残されたらいいと思います。
*本記事は、石阪京子著「人生が変わる 紙片づけ!」の中から、抜粋・編集したものです。