12月26日放送のNHK「あさイチ」に「人生が変わる 紙片づけ!」の著者で片づけアドバイザーの石阪京子先生が出演。実際に紙があふれかえる一般家庭を訪れ、紙の要・不要を判断し、大事な書類が5秒で取り出せるようになる紙の片づけ方を披露しました。本記事では「あさイチ」でも話題になった実践的&具体的な「紙片づけ」メソッドのエッセンスを、著書「人生が変わる 紙片づけ!」から、抜粋・編集して紹介します。
家の中の「紙」は4つに分類する
毎日、家庭には多くの紙が入ってきて溜まっていきます。その紙は、まず4つに分類しましょう。
①すぐに捨てる
②確認して捨てる
③データ化して捨てる
④残してファイリングする
の4つです。
①のすぐに捨てる紙は、興味のないチラシやパンフレットなど。
②は金融機関や自治体からの「お知らせ」のたぐい。中味をチェックする必要はあるけれども、チェックしたら捨ててよいものです。
③のデータ化して捨てるものは「情報」としては取っておきたいけれど紙で残す必要はないもの。データ化に苦手意識がある人も多いですが、本書でも紹介しているように、グーグルキープやエバーノートなどのメモアプリを使えば、すぐにスマホのカメラでデータ化して残せます。また取説などもアプリを使うと便利です。
そして最後の④だけが紙として残しておくべきものですが、ここに入るのはズバリ、「金目の紙」と「使う目的のある紙」だけで大丈夫。控除の紙のように”お金”に変わる紙や、提出物のように、あとでその紙自体が必要になるものです。
残した紙は6つのボックスでファイリング
この④に分類された紙だけを「暮らし」「健康」「教育」「マネー」「取説・保証書」「未処理」の6つのボックスを作って管理していくのが石阪式の「紙片づけ」です(すぐに判断や処理ができない②や③の紙もとりあえず④の「未処理」に入れてOKです)。
この時に注意したいのは、引き出しが横向きについている「レターケース」を使わないこと。多くのご家庭が書類の管理に「レターケース」を使われていますが、「紙」は横に重ねたら、見つかりにくく出し入れしにくくなり、せっかく分類しても機能しなくなります。
ですから取っておくべき紙は、すべて立てた状態で、ファイルボックスに入れて管理することが大事です(おすすめのファイルボックスやその中を分ける個別フォルダなどの具体的アイテム、6つのボックスの中にどのような書類を分類すべきかなどは著書「人生が変わる 紙片づけ」の中で詳細に紹介しています)。
子どもの作品など、思い出のものはどうする?
「金目の紙」でも「使う目的のある紙」でもないけれども、なかなか捨てられないのが子どもの作品など、思い出のものたちではないでしょうか。
もし素晴らしい作品があったらしまいこんでおくのではなくて、額装してしばらく部屋に飾ってあげると子どももテンションがあがります。時間が経っても捨てたくない作品は写真に撮ってデータ化するのがおすすめです。フォトブックにしていつでも見られるようにしておくとよい思い出になります。
絶対捨てたくないものは「棺桶ボックス」に
また、私は、子どもたちにもらった手紙などは、B5サイズくらいの黒いケースに「ここに入るだけ」と決めて、保管しています。名付けて「棺桶ボックス」。自分がこの世を去る時に棺にいれてもらうようお願いしてあり、一緒にあの世にもっていく思い出の品たちです。
*本記事は「人生が変わる 紙片づけ」から抜粋・編集して構成しています。