日本株「歴史的暴落」と円高ショック、今後を見通すポイントと米景気の行方Photo:SANKEI

歴史的な日本株下落と円高
両市場で何が起きたか

 8月5日、日経平均株価は12.4%の下落と世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデーに次ぐ下落率となった。前々日からの2日間の下落率は17.5%、3日間の下落率は19.6%と、それぞれ過去最大の下落率となった。3日で20%近い下落は尋常ではない。

 そして、もう一つ驚くことがある。ドル円は日経平均株価が高値(42,224円)を付けた7月11日に160円近辺の水準にあったが、8月5日には142円へと1カ月足らずの間に10%近い円高になった。この上昇スピードも極めて稀である。

 株式市場と為替市場で何があったのか。両者が無関係であるわけがない。そこで本稿では、以下の項目を詳述する。

1.どういう状況だったか。
2.円が上昇する一方、株価が下落した理由。
3.株価と為替が大きく変動した理由。
4.今後の展開。