日本株「歴史的暴落」演出した“3点セット”、株価再浮上のために市場に課せられた難題Photo:SANKEI

日経平均は過去最大の下落幅
下落率は過去2番目の歴史的暴落

 8月5日、日経平均株価は前週末終値から4451円(12.4%)安と歴史的な大暴落を記録した。2023年初めから上昇基調で推移してきた日本株が大きな転換点を迎えている。

 日本株は7月に入ると米大統領選挙でトランプ前大統領が優勢との見方から買いが先行する展開となり、日経平均株価は7月11日に一時4万2224円と史上最高値を更新した。

 しかし翌12日からは一転して売り優勢の展開に。日経平均株価は7月26日に一時3万7611円と高値から約11%の下げとなった。

 7月29日から日本株は方向感に乏しい動きを続け、8月に入ると下落基調で推移。日経平均株価は8月1日に975円(2.5%)安、8月2日に2216円(5.8%)安と続落した。

 そして週が明けた8月5日の終値は大幅安の3万1458円となり、4451円の下げ幅はブラックマンデー翌日の1987年10月20日を超えて過去最大となった。下落率も過去2番目となる歴史的な大暴落だ。7月11日の高値からは1万円を超える下げ幅となり、下落率は25%を超えた。

 日本株がここまで売られる背景として3点ある。