「勉強が仕事」だった学生時代とは異なり、社会人になると仕事、家事、育児などをしながら学ぶことになる。日々忙しい中で、勉強の成果を上げるためにはどうすればいいのだろうか。資格スクールで数多くの「大人の受験生」たちの指導に当たってきた筆者が、合格するための勉強のコツを解説する。(司法書士・税理士 碓井孝介)
40代以上がぶつかる資格合格の「壁」
受かる人の特徴とは?
リスキニングや学び直しの一環として、「資格合格」を目指す人は珍しくありません。せっかく学ぶのですから、その学びを「資格」という形に残し、キャリアアップを確かなものにするのは合理的な選択だといえます。
しかし、40代以降の方々は、資格合格の「壁」があります。
そもそもですが、40代以降で勉強しようとすると、勉強にだけ集中できた学生の頃と異なり、「とにかく時間がない」という大きな壁があります。仕事、家事、育児などのさまざまな事情を抱える40代以降は、そもそも机に向かうことができる時間が学生の頃に比べて、圧倒的に少ないのです。
また、記憶力が昔に比べて低下していると感じる方もいるでしょう。日々処理しなければならない事柄が多く、勉強してもなかなか知識が定着しないと悩む40代以降の方々は実に多いのです。
しかし、そんな状況でも、資格合格を達成する人がいます。そうした方たちは、日々忙しい中、どのように勉強に取り組んでいるのでしょうか。