40歳・50歳・60歳から一発逆転! 稼げる資格#3Photo:PIXTA

資格を取りたいが今の仕事が忙しくて勉強時間が取れない――。そんな悩みを持つビジネスパーソンは多いはず。塾生の偏差値を短期間で劇的に上げて難関大学に合格させることで知られる個別指導型予備校、篠原塾塾長の篠原好氏は、「応用情報技術者」「危険物取扱者(甲種)」などの国家資格や「英語検定準1級」「数学検定準1級」「日商簿記検定」「ワインエキスパート」など、さまざまな資格を持つ。特集『40歳・50歳・60歳から一発逆転! 稼げる資格』(全17回)の#3では、篠原氏が、忙しいビジネスパーソンが挫折することなく難関資格に挑戦できるタイパ重視の勉強法を伝授する。

5つのステップの勉強計画で
「挫折」することなく資格を目指す

 この記事をお読みのあなたは、きっと「成功者」だろう。少なくとも、「成功者予備軍」であることは間違いない。なぜなら、社会人になっても「勉強しよう」という気概を持っているからだ。誤解を恐れずに言うならば、その気概があるだけで、資格獲得など簡単である。怖いものは、たった一つ――。「挫折」だ。

 本稿は、忙しいあなたでも「絶対に挫折しない」勉強計画を作ることができるように、勉強計画の作り方を「5つのステップ」に分けて、できるだけ細かく記載した。この勉強法を実践して、資格試験にチャレンジし、見事合格する。そうして、「鬼に金棒」となった未来の自分自身を想像しながら、読んでいただきたい。

●Step1:「そこそこモード」か「本気モード」か、を決めよう

 勉強するとなったら、まず考えるべきは「どのぐらいの本気さで勉強するか」である。今回は二つのモードを用意した。

「そこそこモード」は、「気楽に、ある程度楽しく勉強したい」という人向けのモードである。基本的には、こちらをお勧めしたい。なぜなら、こちらの勉強は、経験上「何かを犠牲にする」ということがないからだ。飲み会に行ってもいいし、家族サービスもできるし、繁忙期であれば仕事をしっかりすることもできる。気分が乗らなくても大丈夫。「また明日頑張ろう」と思えばいいし、実際多少サボっても「土日にがんばろう」で取り返しがつく勉強モードだ。

「本気モード」は、「とにかく結果を追求したい」というストイックな人向けのモードだ。経験上、社会人が週20時間の勉強をしようと思うと、「何かを犠牲にする」必要がある。例えば、断らないといけない飲み会もあるだろうし、多少気分が乗らなくても、気合で頑張らないといけない。しかし、1年を通して1000時間勉強して得られるものは、人生のかけがえのない宝になるだろう。

篠原好・篠原塾塾長・受験戦略家しのはら・このみ/個別指導型予備校、篠原塾の塾長。受験戦略家。大阪在住。大学受験で浪人するも、夏の京大模試でD判定を取り一念発起。「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を立案し、徹底する。その結果、秋の京大模試では全国1位となり、最高偏差値84.9(数学)を獲得。京都大学総合人間学部(文系)に合格し、大学在学中から受験戦略家として活動開始。これまで3000人以上の受験相談に乗り、受験戦略の指導実績は1000人超。指導した生徒は短期間で劇的に偏差値を上げ、京都大学、一橋大学、大阪大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、名門大学への合格多数。

 まずは、どちらのモードでいくかを決めてほしい。その試験まであと何日かにもよるだろう。また、「来年の合格ではダメなのか」も考えてほしい。「本気モード」で最短の合格を目指すのも構わないが、「そこそこモード」で何も犠牲にせず、来年の合格を目指すことができるのも、社会人の特権だ。

●Step2:まずは「下位ランクの資格」の合格を目指そう

 あなたは、大型トラックを運転することができるだろうか?おそらく、トラックのハンドルを握ったことがなくても、普通自動車運転免許を持っていれば「前に進むぐらいはできそう」「坂道発進やバック駐車は無理そう」など、おおよその目安が付くはずだ。

 このように、資格というのは「下位」と「上位」がある。そして、「下位」の資格を取ることで「上位」の資格を勉強する際に、「何はできる」「何はできない」という大まかな方向性を理解できる。

 そこで、必要でなくても、まずは「下位」の資格を取得することをお勧めする。次ページから、IT系資格など具体的な資格を図で紹介しよう。