周遊エリアが発着エリアから遠いほど割引額が大きくなる
発着エリアと周遊エリアの距離が離れたETC周遊パスの利用では、割引の恩恵がさらに大きくなり、ETC休日割引やETC深夜割引の割引額を上回るケースがあります。その一例が、NEXCO東日本「ドラ割」の「東北観光フリーパス 東北6県周遊プラン 首都圏発着」での長距離利用です。
この周遊パスは、常磐道の三郷IC〜土浦北IC、東北道の川口JCT〜羽生IC、関越道の練馬IC〜花園IC、圏央道の下総IC〜あきる野ICが発着地で、白河ICおよびいわき勿来IC以北の東北道、常磐道、磐越道、山形道、秋田道、八戸道など、福島県、山形県、宮城県、岩手県、秋田県、青森県が周遊エリアとなっています。利用期間は3日間、料金は1万6000円です。
関越道・練馬ICを出発し、鶴ケ島JCTから圏央道を経由して久喜白岡JCTで東北道に流入し、盛岡ICまで走る場合、平日昼間のETC通行料金は往復2万3780円(ETC2.0通行料金は往復2万3480円)です。このETC周遊パスを使うと、5780円も節約できることになります。
この区間の往復の通行料金は、ETC休日割引でも1万7780円なので、土日祝日であっても、周遊パスを利用したほうがおトクです。
さらにETC深夜割引は往復1万6640円なので、わずか640円の差ですが、ETC周遊パスのほうが安くなります。ETC深夜割引を使うためにはまだ夜が明けない暗いうちに出かけたり、帰路に時間調整するといった苦労があることを考えると、利用で生まれるメリットは価格差以上でしょう。