6月1日、阪神高速道路(以下、阪神高速)の通行料金が変わりました。近畿圏の高速料金を新しくする狙いはズバリ「アメとムチ」。料金が高くなる、安くなるのはそれぞれどんな人なのか。そしてどこの渋滞が緩和されるのか?新料金のポイントを、分かりやすく説明します。(ライター・プランナー 植村祐介)
6月1日、阪神高速が料金改定。改定のポイントは?
6月1日、阪神高速の料金が改定されました。今回の改定の柱は「これまで経過措置として採用していた上限料金を変更し、距離当たり料金をNEXCOの高速道路料金に近づけること」「それに伴い、現金車の料金を変更すること」「大回りしても割高にならない割引など、新たな割引制度を導入すること」などになります。
では、この料金改定は、利用者にどう影響するのでしょうか。想定されるのは「長距離を走る利用者には、大幅な料金値上げ」、そして「大阪、神戸都心部など中近距離を走る利用者への料金据え置きと、走りやすい交通環境の実現」という、いわば“アメとムチ”の施策です。
・ETC(自動料金収受システム)車の上限料金を引き上げ(普通車1320円→1950円)
・現金車の大幅値上げ
・新しい割引(1):大阪、神戸都心迂回(うかい)割引
・新しい割引(2):神戸都心流入割引(拡充)
・新しい割引(3):大和川線・堺線乗継割引
・新しい割引(4):関西国際空港方面割引
・新しい割引(5):深夜割引