東京→青森なら、往復するだけで約1万4000円節約できる

 さらに北に足を伸ばし、青森ICを目指す場合は、おトクになる金額がさらに大きくなります。

 練馬ICから同じく圏央道を経由するルートを走行すると、青森ICまでのETC通行料金は往復3万180円(ETC2.0通行料金は往復2万9880円)となり、その差額は1万4180円、率にしても47%となります。この区間はETC休日割引で2万2200円、ETC深夜割引で2万1120円ですから、これらの割引に比べてもETC周遊パスのほうが圧倒的に有利です。

東北道青森ICまで、ETC通行料金は3万180円。これがほぼ半額近い1万6000円になるため、節約の効果は大きい。さらにETC休日割引、ETC深夜割引と比べても有利さが際立つ東北道青森ICまで、ETC通行料金は3万180円。これがほぼ半額近い1万6000円になるため、節約の効果は大きい。さらにETC休日割引、ETC深夜割引と比べても有利さが際立つ

サービスエリア等で使えるお買物券付きプランも

 一方、通行料金にお買物券がセットになったNEXCO中日本「速旅」の「SA・PA 電子お買物券付ドライブプラン」にも、トータルで考えると大きな割引が受けられるケースが多くあります。

 一例として「<発着付き>首都圏⇒安曇野・松本・掛川プラン3日間」をピックアップしましょう。

 このETC周遊パスは、東名高速の東京IC〜厚木IC、中央道の高井戸JCT〜国立府中IC、圏央道の厚木PAスマートIC〜茅ケ崎JCT、小田原厚木道路の厚木IC〜小田原西ICなどを発着地とし、東京都と神奈川県の一部、山梨県全域、静岡県西部の広いエリア、長野県の中央道長野道・安曇野IC以南や中央道・伊北IC以東を周遊エリアとする商品です。

 利用期間は3日間で、価格は1万300円ですが、価格にはSA・PAなどで使える4000円分の「電子お買物券」が含まれています。

「SA・PA 電子お買物券付ドライブプラン」は、手持ちのスマートフォンに二次元コードを表示して利用する。このほか遊園地や行楽施設のチケットがセットになった「観光施設セットドライブプラン」も用意する 出典:NEXCO中日本「SA・PA 電子お買物券付ドライブプラン」は、手持ちのスマートフォンに二次元コードを表示して利用する。このほか遊園地や行楽施設のチケットがセットになった「観光施設セットドライブプラン」も用意する 出典:NEXCO中日本

 東名・東京ICから流入して海老名JCTから圏央道、八王子JCTから中央道を走り長野道・松本ICまで走行する場合、ETC通行料金は往復1万2160円(ETC2.0通行料金は往復1万1880円)ですから、電子お買い物券を使わなくても通常のETC走行での通行料金よりも安価となります。

 そして4000円分の電子お買い物券を使い切ると考えた場合の実質価格「6300円」をベースにすると、通常のETC通行料金との比較で割引額は5860円で、約48%の割引です。同様に、ETC休日割引の往復9640円との比較では約35%、ETC深夜割引の往復8520円との比較では約24%の割引になります。

「電子お買い物券」をすべて使い切ると考えると、ETC周遊パスの価格は実質6300円となる。東京IC(東名高速)から松本IC(長野道)までは、圏央道経由でおよそ235km。ドライブ旅行としては一般的な距離でも、これだけの割引が受けられるため、節約効果は大きい「電子お買い物券」をすべて使い切ると考えると、ETC周遊パスの価格は実質6300円となる。東京IC(東名高速)から松本IC(長野道)までは、圏央道経由でおよそ235km。ドライブ旅行としては一般的な距離でも、これだけの割引が受けられるため、節約効果は大きい

 複数名でのドライブで、移動中に立ち寄るSA・PAで食事を予定している人、まとまったお土産をSA・PAで購入することを考えている人にとっては、このETC周遊パスは「使わないと大損するレベル」の大盤振る舞いと言えるでしょう。