日本の株式市場はこのところ波乱の展開となっているが、いくつかの興味深いチャンスも生まれている。例えば、三大メガバンクの一角を成す三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に投資すれば、大きなリターンを得られるかもしれない。
日本の銀行株は、国内株式相場が大暴落する中で値下がり率上位に名を連ねた。TOPIX銀行業指数(東証銀行業株価指数)は月初来9%安で、国内市場全体の4%安よりも下げている。SMFG株は7%安だ。
皮肉なことに、今回の暴落の引き金となった日銀の利上げと予想以上にタカ派的なメッセージは、 理論的には銀行の追い風となるはずだ 。預金金利があまり上がらない中、融資利ざやと投資利回りは拡大が見込まれるからである。