誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!

【精神科医が教える】嫌なことで心が凹んだとき、思ってほしいことPhoto: Adobe Stock

成長をうながすこと

今日は、「ネガティブな出来事が人を成長させる」というお話しをしたいと思います。

人生には、嫌なこと、悲しいこと、トラブルなど、いろいろなことがありますよね。しかし、これらのネガティブなことを経験することによって、人は必ず成長するのです。

何らかの成功を収めている人というのは、順調な人生を送ってきた人ではありません。そうした人たちは、人並み以上にさまざまな失敗や挫折、苦労を経験してきたはずです。

乗り越えなくてもいい

そうした姿は他人には見えませんが、人知れず向き合ってきた挫折や苦労の経験があってこそ、現在の成功があり、その言葉が心に響くのだと思います。

誰しも、まったくストレスを抱えることなく、成長することはできません。嫌なことが起きるのは当然ですし、誰にとっても大変なことです。

でも、それらをすべて乗り越える必要はありません。ただ、起きたことに対して淡々と向き合っていくだけでも、確実に成長していくものです。

肩の力を抜いて向き合う

「なんとかしなければならない」と思い込むと辛くなります。だから「起きたことはしょうがない」と肩の力を抜いて受け止められるようになることが大切です。

目の前に訪れた苦難や挫折も、少し前向きに考えられるようになれば、成長の機会へとつながることでしょう。