「ビジネス書なのに、なぜか子どもたちが取り合って読んでいます」
こんな感想が寄せられているのが、2024年ベストセラーランキングビジネス書部門で4位(トーハン調べ)となった話題の書『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題、就職試験問題、Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験などでも出題されています。
そんな論理的思考問題を紹介している本書は、下は10歳から、上は84歳まで、いま、あらゆる世代で「面白すぎる!」と話題になっています。「家に置いていたら、先に子どもが読んで熱中していた」「ゲームばかりしている兄弟が取り合って読んでいた」などの感想が続出。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「状況を俯瞰して考えられる人」だけが解ける問題を紹介します。(初出:2024年8月24日)

「中1の子どもが毎日本棚から引っ張り出して読んでます」との声も! 子どもたちがどハマりしている異例のビジネス書で紹介されている問題『異国のレストラン』とは?【書籍オンライン編集部セレクション】イラスト:ハザマチヒロ

時間を超えて状況を俯瞰できるか?

 ここまでの問題は、いわば「状況の俯瞰」でした。
 しかし状況は時間とともに変化するもの。
 変わりゆく状況を俯瞰し続けられるでしょうか。

「異国のレストラン」

 とある5人が、異国でレストランを訪れた。
 メニューには9つの料理名が書かれていて、5人はそれを、日本語のブログで紹介したいと考えた。
 しかしすべて外国語のため、何の料理かわからない。
 料理を運ぶウエイターも、料理名は教えてくれない。

 しかも日程の都合でレストランは計3回しか来店できず、5人は一度の来店で1人1品ずつしか料理を注文できない。
 また、来店ごとに注文の組み合わせを変えねばならず、9つの料理をすべて注文しなければならない。
 どうすれば、9つの料理名と内容を特定できるだろうか?
 なお、過去に注文した内容と、出てきた料理はメモできる。

「中1の子どもが毎日本棚から引っ張り出して読んでます」との声も! 子どもたちがどハマりしている異例のビジネス書で紹介されている問題『異国のレストラン』とは?【書籍オンライン編集部セレクション】

 イラスト:ハザマチヒロ

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