「いつもゲームばかりやっている子供たちが、奪い合って読んでいます」
こんな感想が寄せられているのが、書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題、就職試験問題、Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験などでも出題されています。
そんな論理的思考問題を紹介、解説したのが本書。難解な問題も多いビジネスパーソン向けの本でありながら、いま、子供たちがハマっていると話題になっています。「家に置いていたら、先に子供が読んで熱中していた」「普段はゲームばかりしている兄弟が、取り合って読んでいた」などの感想が続出。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、理解するだけでも頭が冴える「ハイレベル問題」を紹介します。

「こんなに難しい問題を、本当に子供たちが解いているの!?」 子供たちがどハマりしている論理的思考問題のひとつ『ドラゴンの島』とは?イラスト:ハザマチヒロ

何手も先の思考を読み取れるか?

 難易度レベル5の問題です。
 正直、異次元の難しさです。
 思考をフル回転させて、食らいついていきましょう。

 「ドラゴンの島」

 あなたは青の目をしたドラゴン100匹が生息する島を訪れた。
 この島には不思議なルールがある。
 『自分の目が青色だとわかったら、その日の夜に島を出る』
 島に鏡はなく、ドラゴンたちは会話を禁じられている。
 つまりドラゴンたちは自分の目の色を知らずに生きてきた。
 もちろん、他のドラゴンの目が青色なのは知っている。
 あなたは島を出るときに、「この中に少なくとも1匹、青の目をしたドラゴンがいる」とすべてのドラゴンに告げた。

 さて、これから何が起こるだろうか?
 なお、ドラゴンはきわめて論理的な生物である。
 また、すべてのドラゴンは毎朝1回、広場に集合する。

「こんなに難しい問題を、本当に子供たちが解いているの!?」 子供たちがどハマりしている論理的思考問題のひとつ『ドラゴンの島』とは?

 イラスト:ハザマチヒロ

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