【1分読み切り】器用に生きられない自分にコンプレックスを抱えている…そんな人に知ってほしいことがあります。
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!

【精神科医が教える】不器用コンプレックスのかたまり…そんな自分にストレスを抱く人に知ってほしいことPhoto: Adobe Stock

不器用なのは悪いこと?

今日は「不器用な人」について考えてみたいと思います。

「不器用な人」と聞いたとき、多くの人はネガティブな印象を受けるでしょう。たしかに、一見するとほめ言葉ではありません。

しかし、一生懸命生きているけれど器用ではなく、いろいろなトラブルに直面してしまう。そこには人間らしさ、愛らしさがあるとも感じられます。

あるがままの特性

不器用であることは、必ずしもネガティブなことではありません。もちろん、器用に物事をこなせたほうがよいこともありますが、不器用ゆえにいろいろな壁にぶつかることで、周りの人が応援したくなるような気持ちを起こさせる面もあります。

ですから、不器用であることが全否定されることはないと思うのです。それは、あるがままの特性ともいえるでしょう。

組織やコミュニティで上手に立ち回れる人は“世渡り上手”かもしれませんが、それがすべてではありません。不器用でゆっくりしか進めないからこそ、人生を渡る船が丈夫な面もあるのです。

自分自身を認めてあげる

南極観測船のように、大波や大嵐、南極の氷にぶつかっても愚直に突き進めるほど丈夫な船になる。そんな人になれたら素晴らしいことだと思います。

ですから、自分が不器用だと感じたら、その不器用さを愛してあげてほしいのです。不器用なままでいいと、自分のあるがままを認めてあげるのです。

愛らしい生き方もある

もちろん、器用な人にもその人なりのよさがあります。大切なのは、あるがままの自分を認めてあげることなのです。

そして、自分が器用になれなくても、それはそれで立派で愛らしい生き方だと思います。自分自身を認め、自分らしい生き方を尊重してあげてください。