「お金は欲しいけど、仕事はしたくない」
「定年まで働くなんて考えられない!」

そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書
『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら「小型株集中投資」によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに「お金」にも「時間」にも縛られず、好きなことをしてお金を稼ぎがら、人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【20代で1億貯めた元会社員が教える】頑張る人は損をする? FIREしたからわかる「間違った努力」Photo: Adobe Stock

会社員の頃と比べると……

会社員だった頃と比べると、いまの私は圧倒的に自由になりました。

住む場所も、つき合う人も、スケジュールも、今日何をして過ごすかも、すべて自分で自由に決めることができます。

1年の半分くらいはどこかに旅に出ているような生活を送っていますが、その間も所有している資産が、私の代わりにお金を稼いでくれます

ふつうの会社員が
どうやってFIREしたのか?

いまでこそ、理想的な自由を手にしていますが、もともと私はふつうの会社員でした。

毎朝決まった時間に目覚ましをかけ、会社で仕事をして、遅くまで残業をする日々を過ごしていました。

決まった金額の給料が毎月口座に振り込まれ、週末になると気分転換に友人と飲みに出かけ、月曜日にはいつも通り出社する。そんな、毎日の繰り返しでした。

自由を手に入れる分岐点

では、いったい何が分岐点になったのか。いま振り返ると、いちばん大きな要因は「頑張る方向性を転換させたこと」だったと思います。

いまだからわかるのですが、頑張る方向性を間違えてしまうと、どれだけ頑張っても、自分が本当に望んでいる未来を手にすることはできません。

もちろん、会社員をそのまま続けるという選択肢もありました。会社員を続けていたら、いま頃は勤務先だった上場企業の役員になっていたかもしれません。

会社員を続けることが
自分の理想につながるか?

しかし、会社員を続けるという選択肢を選んでいたら、いまの私はいません。会社員という立場でどれだけ努力して大成功したとしても、その先に私が望んだ人生は存在しなかったのです。

私はたまたま、その事実に早いタイミングで気づいたからこそ、いまの自由な生活にたどり着いたのだと思います。

その事実に気がついてからは、「自分の理想の人生」の実現に必要なものだけにすべてのリソースを集中しました。

「現状維持」を解き放つ

そして、安定的に振り込まれる給料、会社員としての社会的立場、東京・赤坂の1等地にある社宅、それまで手に入れたものをすべて捨てました。

「本当の自由」を手に入れるために必要なことは、会社員としての安定的な稼ぎではなく、「何もしなくてもお金が入ってくる仕組み」であると気づいたからです。

もちろん、最初からすべてがうまくいくわけもなく、失敗もたくさんしました。しかし、頑張る方向性は間違っていないという確信がありました。

人生の分岐点に立つ

投資で資産を築いてビジネスオーナーになるというのは、そう簡単に実現できることではなさそうに思っていました。

ところが、それをやらないと「本当の自由」を手にすることができないので、やるしかなかったのです。この決断こそが、私の人生の分岐点だったと思います。

※本稿は『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。