「大手宅配よりコストメリットが…」佐川出身のSBS社長が2桁減益でも強気なワケPhoto:JIJI

SBSホールディングスの2024年12月期第2四半期の決算は、減収かつ2桁減益だった。しかし、佐川急便出身の同社、鎌田正彦社長は「構造改革を進めてV字回復させ、来期は成長軌道に乗せたい」と意気込む。その根拠はどこにあるのか。各事業の業績と現況を解説する。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

上期は減収かつ2桁減益も
「構造改革を進めてV字回復させる」

 SBSホールディングスが8月8日に発表した2024年12月期第2四半期の決算は、国内外における企業間物流の取扱量減少などが響き、減収かつ2桁減益だった。期初予想比でも計画を下回ったが、通期予想については当初計画値を維持し、増収増益を見込む。同日、本社で開催した決算説明会で鎌田正彦社長は、「上期はSBS東芝ロジスティクスの海外が苦戦したが、構造改革を進めてV字回復させ、来期には、もう一度成長軌道に乗せたい」とコメントした。

 24年12月期2Q決算は、売上高2217億3900万円(前年同期比0.4%減)、営業利益109億5800万円(23.1%減)、経常利益113億8500万円(20.7%減)、親会社株主に帰属する中間純利益64億5600万円(21.1%減)。主力の物流事業は新規顧客獲得による売上増もあったが、物量減や海上運賃の下落、新規拠点開設コストの増加などから、売上高2048億9700万円(0.3%減)、営業利益44億7600万円(31.1%減)だった。