カマラ・ハリス氏を操る側近たちが厳しい質問から同氏を守っていると思わないだろうか。今週に行われる、同氏が民主党大統領候補となってから初となるメディアとの着席形式のインタビューで、彼女が「松葉づえ」を持参することについて考えてみてほしい。松葉づえとは、伴走者(副大統領候補)のティム・ウォルズ氏のことだ。ハリス陣営はついに、同氏がCNNのダナ・バッシュ氏から質問を受けることを容認した。ただし1対1のインタビューではなく、バッシュ氏はハリス氏とウォルズ氏の2人に対応しなくてはならない。これは、ハリス氏の潜在的な露出リスクを制限しようとする意図的な試みだ。1対2の形式では、ハリス氏が質問に答える時間が制限される。また、同氏の発言と以前の立場との矛盾点を追及しようとバッシュ氏が追加質問をしたり、世間話より踏み込んで税制や外交政策に関して詳細な説明を求めたりすることがより難しくなる。ウォルズ氏はパラシュートを携えて同席するようなもので、ハリス氏が苦戦したり、何かに答えられずに困ったりした場合に彼女を助けることになる。