icole Wolf for WSJ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の非常に特異な一面は、極めて多くの人々のキャリアプランに打撃を与えたことだ。
公衆衛生上の一つの危機をきっかけに、これほど多くの米国人が仕事との向き合い方を見直したことは、これまで例がない。コロナ流行が始まってから4年以上が経過した現在でも、コロナ後遺症「ロングコビッド(Long COVID)」を抱えながら暮らすことと、生計を立てることのバランスを模索する人々がいる。医療関係者は今も、この慢性的症状の原因を探している。金融やテクノロジー、医療などの分野でキャリアの絶頂にありながらコロナ後遺症を発症した人々は、かつて思い描いたキャリアの道にいつ戻れるのか、そもそも復帰自体が可能なのか、先が見えない。