米実業家のイーロン・マスク氏率いる宇宙開発ベンチャー、スペースXは、ブラジルに勤務する従業員を出国させる措置に着手し、他の従業員には同国への渡航を控えるよう呼びかけた。マスク氏のソーシャルメディア「X」を巡るブラジル最高裁との論争が、同氏の他の事業にも影響を及ぼし始めているようだ。事情に詳しい複数の関係者によると、スペースXのグウィン・ショットウェル社長は先週終盤に従業員に宛てた電子メールで、仕事や私用でのブラジル訪問を見合わせるよう勧めた。スペースXは先週、ブラジル国籍を持たない少数の従業員を同国外に転居させる手続きも取った。