「表向きの締め切り」は、たいてい、誰かの「希望」程度の期限が設けられた粗末な企画で、守られなかった場合の現実のリスクが明確な、真のニーズではない。私のクライアントであるグリーンベレー(陸軍特殊部隊)では、「無意味な火災訓練」と呼ばれている。

本当の締め切りを明確にする習慣が
作業効率をアップさせる

 私の生活における、本当の締め切りと表向きの締め切りの違いがどういうものかをメール文で例示しよう。私は、人から何らかの要請がメールで来ると、そこに締め切りが書いてあってもなくても、このように返事している。

 要請ありがとう。この件の「本当の締め切り」を教えてもらえますか?
 本当の締め切りとはつまり、世界がぶっ飛ぶとか、あなたのキャリアがぶっ飛ぶとか、あなたと私双方の終焉につながる連鎖反応が実際に始まる日を意味します。
 そうなる以前の期日は、あなたの希望です。失礼ながら、あなたのメールが来る前に、私は100件ほどの希望的要請を受け取っているのです。あなたのためにも、現実の期日順に優先順位をつけたいので、ガチの締め切り日と、なぜその日でないとダメなのかという具体的理由を教えてください。そこから優先順位を決めて、適切に調整を進め、いつもどおり、卓越性をもって貢献したいと思います。ありがとう!
―ブレンドン