私がこのようなメールを送るのは、他の人たちの、真のニーズではないニーズにいちいち応えていたら、容易にハイパフォーマンスから脱落してしまうとわかっているからだ。私は基本的に人を喜ばせたいタイプで、すぐに気移り・目移りしてしまう。本当の締め切りを明確にする習慣は、私自身を含め、私の知るすべてのハイパフォーマーにすばらしい効率をもたらしている。

　1100人を対象とした最近のアンケート調査で、ローパフォーマーは、ハイパフォーマーの3.5倍の頻度で、表向きの切迫感や締め切りにつき合うことがわかった。ハイパフォーマーは、本当に大事なことに、大事なタイミングで集中している。

　それは、単にハイパフォーマーが超人的で、常に自分なりの締め切りに注意しているからではない。実際、ハイパフォーマーが対応しようとしている本当の締め切りも、他者から課せられたものだ。オリンピックの試合の開催日は、選手側では選べないし、企業に対する四半期ごとの市場要求もCEO自らが決められるものではない。