一流のリーダーが、ひたすら若手の話に耳を傾けることしかしない理由Photo:PIXTA

自分のリーダーとしてのあり方を見つめ直し、周りの人への接し方を学んで改善することも立派なリスキリングだ。そこで今回は、信頼されるリーダーになるために必要なことについて考えてみよう。信頼の厚いリーダーの特徴とは?(SmileWords代表 ひきたよしあき)

リーダーに求められるのは
「傾聴・共鳴・深い話」

 さまざまな企業で研修をしていると、「この人は、みんなに好かれているんだろうな」と思う方に出会います。グループディスカッションの時の表情、物腰などでそれが分かる。あとで社員の方に尋ねると、ほぼ100%、「あの人は、みなさんに信頼されています」という答えが返ってきます。

 こういう人は、会社の規模や業種にかかわらず共通してたけていることがあります。それが「傾聴・共鳴・深い話」です。

傾聴:相手の話を否定せずに丁寧に聴く
共鳴:相手の意見に共感し、それを人に伝え続ける
深い話:体験と深い考えに基づいた心を揺さぶる話

「傾聴」と「共鳴」は、相手に対する態度。「深い話」は、自己表現力です。相手を思い、自己を語る。この双方均等に振り子を振ることができる人が、「信頼できる人」です。

 では、どのようにすれば、この3つが身に付くのでしょうか。具体的に掘り下げていきましょう。