また、保険はサービス商品です。新しい治療法などが出るたびに、それらをカバーできる新しい保険商品が登場します。しかしこれは、昔の保険商品だと時代遅れになり、新しい治療法には対応できない可能性もあることも意味しています。

 つまり、何十年と保険料を支払い続けたけれど、いざ保険が必要となったときに、最新のがん治療は「適用外」となってしまう場合があるのです。

 確かに保険は、貯金で賄えない多額の費用が必要になったときに、その価値が大きく発揮されます。しかし同時に、支払う金額もそれなりに大きくなります。

 保険に加入する際には、その保険が将来的に自分の健康や家族のニーズに合致しているかどうかを検討し、本当に必要な保険なのか、必要だとした場合は定期的に見直しを行うことが重要です。都度、見直す時間を考えると、時間的なコストもそれなりになることを知ったうえで、保険は活用していきましょう。

「貯蓄型保険」は本当に
「コスパ良」なのか?

 貯蓄型保険とは、簡単に言えば、定期的な保険料の支払いと引き換えに、将来一定の金額を受け取ることができるというものです。しかし、その費用対効果は十分に考える必要があります。